アウステルリッツ後のアンドレイの人生観

岩波文庫第二巻p480あたりアンドレイ「人生の真の不幸はただ悔恨と病気だけだ。幸福とはこうした不幸がない、ということでしかない。」 名誉のため、他人にほめられたい、他人に何かしてあげたいという気持ち、他人への愛のために生きて危うく人生を台無しに…

アンチゴッド

p75 悪事の約束には偽誓も美徳となるp163 復讐や破廉恥な肉欲の衝動によって行動している人間というものが、他人の苦痛をよろこぶことができるなら、単なる自尊心の満足や奇怪な好奇心以外に別に動機らしい動機もなくして、同じ快楽を味わえるほどに強につく…

あらすじ

子供の頃、高利貸しに盗みを働くことを勧められ、それを断ると高利貸しは金持ちになり、自分は縊り殺されそうになった。 山賊の仲間になるのを断ると、森の中で手篭めにされそうになり、彼らは富栄た。 それがもとで放蕩公爵の手中に陥り、その男に惚れた上…

p313 アテナイの名家、アルクメオン家。メガクレスの息子アルクメオンはクロイソスに働きを認められ、一度に体につけられるだけの黄金を賜った。 アルクメオンは知恵を絞り、だぶだぶの着物、デカイ長靴を履いて砂金の山に入った。 髪の毛に撒きつけ、口いっ…

バレないメッセージの隠し場所

p158 スサのヒスティアイオスのもとから、大王に対する謀反をアリスタゴラスに指令するために頭に入墨をした男がやってきた。 ヒスティアイオスはアリスタゴラスに離反を指令したいが安全に指令を伝える手段が他になかったので 最も信頼のおける奴隷の頭を剃…

私の処女性

p116 リビアのアウセエス人の娘は、アテナの年祭に二組に分かれて石と棒で戦う。 これは土地生まれの女神のために祝う、祖先伝来の儀式で、手傷を負って死ぬ娘はエセ処女だと言われる。

合法的乱交

p114 リビアのナサモネス人は男は誰も妻を共有して交わる。 戸口の前に杖をたてておいて交わる。ナサモネスの男が初めて婚礼をあげるときは、初夜に花嫁が全員の客と次々と交わるという風習がある。客は花嫁と交わると、それぞれ家から持参してきている品を…

アマゾンの恋

p74 ギリシャ人は、テルモドン河畔の戦闘で捕らえたアマゾンを三隻の船に乗せて引き上げた。 しかし捕まったアマゾン達は海上で男たちを皆殺しにしてしまった。 船を知らないアマゾンは舵を使うこともできず、漂流してしまった。 流れ着いたのはクムイノイ。…

クレストナイオイの妻たち

p135 トロキア人のクレストナイオイ族の北方に住む男たちは、みんな多数の妻を持っている。 その男が誰か死ぬと、どの妻が一番愛されていたか、ということで妻同士の間で激しい競り合いが起こる。 また、死んだ男の友人たちもこのことに大変な肩の入れようを…

トラキア人のゲタイ族

p65 トラキア人の中で最も勇敢かつ正義心の強い部族であるゲタイ族。 彼らが霊魂の不滅を信じる方法はこうだ。 彼らは自分たちが死滅するとは考えず、死亡したものは神霊サルモクシスの許へ行くと信じている。 五年目ごとにくじを引き、くじの当たった者に…

残酷だね、スキタイ人

中巻p44 スキタイ人は、アレスに対しては獣の他に人間も犠牲を捧げる。 戦争で生け捕りにした捕虜のうちから100人に1人の割合で選ばれた犠牲者は 頭に酒をふりかけられてから、喉を切り裂かれ血を器に受けられる。 その器を山の上に持っていって短剣にかけ…

マゴス殺し祭り

P392 マゴス僧に支配されたペルシャを取り戻すために謀反を起こした7人の男たち。 城に突入し、討ち取ったあとマゴスの首を持って城を出て、ペルシャ人達に事の次第を話しながらマゴス僧をひとり残らず殺して歩いた。 それを聞いたペルシャ人達は、マゴス僧…

インド人の生態

P407 パダイオイ人。生肉を常食する遊牧民。同民族間で男女問わず病気にかかったものがいると、男の場合は彼ともっとも親しい男が、女の場合は彼女ともっとも親しい女が、 病やつれしては折角の肉がまずくなると称して彼らを殺す。当人は病気じゃないと言い…

シナモンの取り方

P413 アラビア人はシナモンがどこに生えているのか知らない。 シナモンは巨大な鳥が運んでくるもので、人間の足の及ばない断崖に土で作った巣の仕上げにシナモンの枝を運ぶ。 そこでアラビア人は死んだ牛やロバやその他の荷引き用の獣の四肢をなるべく大きく…

気違い王カンビュセス

>カンビュセス2世(Cambyses II, ? - 紀元前522年)は、アケメネス朝ペルシア第2代の王(在位紀元前529年頃 - 紀元前522年)。キュロス2世の息子。wikipediaより P350〜カンビュセスがメンフィスに着いた頃、エジプトには聖牛アピスが出現した。エジプト人…

最強の盗人

P271〜 ランプシニトス王は莫大な財宝を所持しており、これを安全に貯蔵するために蔵を作らせた。 蔵を作った大工は、レンガに細工をし、外から開けられるようにした。 そして今際の際に二人の息子に細工の秘密を教えた。 二人の息子は早速盗みに入った。…

ペロスカワイソス

P261 エジプトの王様ペロスのお話。 ある年ナイルが氾濫。 無謀にもペロスは波浪に向かって槍を投げた。 そして盲目になってしまった。 彼は10年間盲目だったが11年目に託宣がおりて 罰の期間が終わったこと、夫以外の男を知らない女の尿で目を洗えば治ると…

セソストリスp256

P256有史以来初めて艦隊を率いて紅海沿岸の住民を征服 大陸を席捲 勇敢に戦う民族に遭遇するごとに自分の祖国の名前と自分の武力で征服した旨を書いた記念碑を建てた ビビって闘わず降伏した所の記念碑には女陰の絵を加えたP259家に火を放たれたとき妻に助言…

エジプト ミイラ

名士の夫人や美貌の女性、著名人の場合はすぐにミイラ調製には出さないで五日置いてから出す。死姦防止のため

エジプトの動物の埋葬

火事が怒ったら、消火そっちのけで人壁を作り猫が火に飛び込まないようにガードする もしすり抜けられたら、その家の家族は眉毛を剃る 犬の場合は全身と頭の毛を剃る しんだ猫はブバスティスでミイラに 犬とイタチは自分の街の墓地 野鼠と鷹はブトの街へ 他…

同性愛について

角川文庫 マルキ・ド・サド(澁澤龍彦) 恋のかけひきP89自然は種の繁殖を許す、しかし決して要求はしない。 どんな時代になっても自然が必要とする数以上の人類がいる。 よしんば常住繁殖にたずさわらず、こうした慣習に従うのを気嫌いする傾向の人々がいた…

美徳について

角川文庫 マルキ・ド・サド(澁澤龍彦) 恋のかけひき ファクスランジュあるいは野心の罪 P36悪人の魂のうちにも、誠実の跡はあるものであり、また美徳というものは、もっとも堕落した人々でさえ多くの場合敬意を払わないではいられないほどの、ある種の価値…

バビロンでのブスの扱いが酷い。

岩波文庫ワイド ヘロドトス 歴史 P168〜 年に一度年頃の娘を集めてオークションを開催。 美人から順に入札開始。一番高値をつけた人が落札。一通り終わったところで次はブス。 しかも今度は逆。ブスの場合はお金が貰える。 一番低い金額を提示した男がその娘…

ば〜〜〜〜〜っかじゃねぇの!?の真相

岩波文庫ワイド ヘロドトス 歴史 P99〜アステュアゲス:メディアの王 ハルパゴス:重臣 アステュアゲス、娘であるマンダネが放尿し、それがアジア全土に溢れるという夢を見る。 自分の地位が脅かされるとビビってペルシャ人の身分の低めのカンビュセスに嫁が…

カンダウレスの最期

岩波文庫ワイド ヘロドトス 歴史 P14〜 カンダウレス:リディア王国のヘラクレス家最後の王 ギュゲス:カンダウレスの近習 カンダウレス「うちのヨメすげー綺麗なんだよ。」 ギュゲス「知ってますよ・・・」 カンダ「お前何回言ってもわかってくれないよなぁ…