気違い王カンビュセス

>カンビュセス2世(Cambyses II, ? - 紀元前522年)は、アケメネス朝ペルシア第2代の王(在位紀元前529年頃 - 紀元前522年)。キュロス2世の息子。wikipediaより
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カンビュセスがメンフィスに着いた頃、エジプトには聖牛アピスが出現した。エジプト人は早速祝宴を催した。
それを見たカンビュセスは、エジプト人が自分のエチオピア遠征の失敗を祝っているのだと邪推し、エジプトの役人を呼び出した。説明を聞いたカンビュセスは、役人たちが嘘を言っているのだと判断し、全員を死罪にした。
次は司祭を呼び出して問いただすと、同じ説明をされた。カンビュセスはアピスを曳いてくるように司祭に命じ、短剣でアピスに斬りかかった。腹を狙ったのだが誤って股を切ってしまった。そして自分を笑いものにした者は許さない、と司祭を鞭打ちの刑に処し、祭りを祝っているエジプト人を見つけると容赦なく殺すように命じた。

弟であるスメルディスが自分の王位を乗っとると夢を見たカンビュセスは弟を殺害した。

ペルシャには自分の姉妹を娶る習慣はなかったが、自分の妹に思いを寄せたカンビュセスは、法官達に姉妹を娶ることを認める法律はないかと尋ねた。法官達は、自分の兄弟、姉妹を娶ることを認める法律は無いが、ペルシャ王は望むことを行って差し支えないという法律があったと答え、法を曲げることなく都合の良い法律を見つけ出した。
そしてカンビュセスは自分の姉妹を娶った。2人も。そして年下の方はエジプトで殺した。
その経緯は2説あるが、自分を諌める発言をした身重の妻に躍りかかり流産させたという。


重臣のプレクサスペスに対して
カ「プレクサスペスよ、ペルシャの国民はわしのことをどう思っておるのじゃろうな」
プ「国民間の殿の評判は大変よろしいですが、少々酒を好きすぎると世間は申しております。」
カ「なんだと?それではわしが酒によって正気じゃないと申しておるのだな」
 「人民が狂ってるのか、それともわしが狂ってるのかはっきりさせてやろう」
 「わしがあそこ立っているお前の息子の心臓を一発で射抜けたら俺は正常、おかしいのは人民な」
バシュ、息子に命中。すぐさま解剖させて心臓に矢が刺さっているのを確かめると
カ「プレクサスペスよ、これでわしが狂っているのではないことが証明されただろう。この広い世界でこれほどまでに見事に的を射当てる者にあったことがあるか、どうじゃ」
プ「かの神とてこれほど見事に射当てられることはできませんでしょう」(ガクブル)


この様子を見ていたクロイソスは、
ク「殿は何事につけ衝動的過ぎます。自制すべきだ。年端もいかぬ子供や罪の無い人々を殺してはいつか反乱が起きます。こうやっていうのも先代のキュロス王からの命令ですので・・・」
カンビュセスは激怒し、射殺そうとしたが外し、部下に命令してクロイソスを捕まえるように言った。
部下たちは、いずれまたクロイソスが恋しくなったら差し出して、ならなかったら殺せばいいとクロイソスを匿った。
案の定クロイソスが恋しくなったカンビュセス。部下はカンビュセスにクロイソスが生きていることを告げると、カンビュセスはクロイソスが生きていることは嬉しいが、を匿ったやつは死罪、と処刑した。


こんなファンキーな彼ですが、癲癇だったとか、精神もおかしかったとか言われております。
最期は弟と同じ名前のスメルディスという男に王位を奪われ、謀反を起こしたマゴス僧を討伐するために馬に乗ろうとして、刀が鞘から外れて股を切って死にます。アピスと同じ股です。呪い?