インド人の生態

P407
パダイオイ人。生肉を常食する遊牧民。同民族間で男女問わず病気にかかったものがいると、男の場合は彼ともっとも親しい男が、女の場合は彼女ともっとも親しい女が、
病やつれしては折角の肉がまずくなると称して彼らを殺す。当人は病気じゃないと言い張るが容赦なく殺して肉を喰う。
この種族では高齢に達したものは殺して食う習慣がある。もっともそこまで高齢に達することは殆どなく、そこにいたるまでに病にかかったものはひとり残らず殺されてしまう。


別種のインド人。生物を一切殺さず、農耕もせず、住居も構えない。草を常食し、その地方に野生するさや付きの穀物をさやごと煮て食べる。
この種族間では、病にかかったものは人気の無い場所へ行って横たわる。死のうと患っていようと構うものは誰もいない。


これらのインド人は皆畜生と同じように男女間の交わりを公然と行い、肌の色も同じでエチオピア人によく似ている。
彼らが女子の体内に射精する精液の色は膚の色と同じ黒色である。(アリストテレスはこれを否定している)